運動をしているときなどに足が「つる」といった状態になったことはありませんか?
激しい痛みに襲われ、糖分は足が動かせなくなってしまうほどです。
運動をしていないときにも、眠っている最中など様々な場面で悩まされる事象の一つです。
足がつってしまう原因を突き止め、予防と適切な対処ができるように心掛けましょう。
今回は足がつってしまう原因についてまとめます。
目次
1.「つる」とは?
「つる」という現象は、筋肉が異常なほどに収縮したり痙攣を起こしたりすることを指します。
ふとした時に急に訪れるもので、激しい痛みを伴うことがあります。
筋肉が勝手に収縮、痙攣を起こすことで、症状が治まるまでは自在に体を動かすことが困難になってしまうこともあります。
足に発症することが一般的で、運動をしている最中などにふくらはぎや足の指などがつってしまうというケースが多いようです。
プールや海といった水中にいる際にも起こり得る事象で、場合によっては命が危険に晒されてしまうこともあるため、けして軽視できるものではありません。
2.足がつる原因
足がつってしまう原因は大きく4つほど挙げることができます。
2-1.筋肉疲労
筋肉は酷使することで、繊維が破損していきます。
休息を得ることで筋肉の繊維は回復していきますが、繊維が壊れている最中はつるなどといった筋肉のトラブルを抱えやすいとされています。
激しい運動をして後に休息を十分にとっていない状態の時は足がつりやすいと考えられます。
2-2.水分不足
体内における水分は、栄養素を体全体へ行き届かせる役割も担っています。
水分が不足していると、手や足といった末端において栄養が足りていない状態ともなり得るのです。
筋肉を動かすために必要な栄養が足りていなかったり、血流が悪くなってしまっていると、足がつりやすい状態となってしまいます。
2-3.冷え
冷えの原因は、心臓から送り込まれる血液が手や足の末端まで十分に行き届いていないことが考えられます。
睡眠中などは、よりその傾向が強くなるため、手足の冷たさを感じる方もいるようです。
冷えを感じる際は、血行が悪くなっていることも考えられ、足のつりなどにも影響を与えているとされています。
睡眠中に足がつった状態となりやすい方は、冷え性の可能性も疑われます。
2-4.加齢
年齢を重ねると、筋肉の機能も低下し始めます。
繊維が破損しやすくなったり、回復するまでに時間がかかるようになったりなど、筋肉が疲れやすく、疲れが取れにくい状態となってしまうのです。
筋肉の機能が低下すると、足がつるといったトラブルも発生しやすくなると考えられます。
加齢以外においても、普段から体を動かす機会が少ない方は、足がつりやすい筋肉になってしまっている可能性があると言えます。
3.足がつりやすいケース
上記の原因もふまえ、足がつりやすいとされるケースについて考えていきます。
3-1.激しい運動をしたとき
運動をするときは筋肉を酷使させます。
筋肉は使うほどに繊維が破損され、回復するまでに時間を要することになります。
つるといった筋肉におけるトラブルは、回復しきるまでの期間に起きやすいと考えられます。
筋肉痛を感じるほどに激しい運動をした後などは足がつりやすいと言えるでしょう。
3-2.暑い日の不十分な水分補給
水分が不足しているとミネラルなどの栄養素が体全体に行き渡りにくくなってしまいます。
暑い日などの汗をかきやすい時期は、それだけ水分が不足しがちとなってしまうため、足がつりやすい状態になると言えるでしょう。
暑い日以外においても、水分補給が十分に行えていないと注意が必要です。
3-3.眠っている最中
特に冷え性の方は、睡眠中に手足の血行が悪くなる傾向にあります。
血行不良はつった状態を生み出す要因でもあるので、寝ている最中に急に足がつることも十分にあり得ます。
飲酒後などは体の水分量も減ってしまっている状態であるため、よりつった状態になりやすいです。
水分不足も併合して起こる可能性があるので、注意してください。
3-4.妊娠中
妊娠中の場合、お腹が大きくなることで筋肉にかかる負担も大きくなり、足の血行の循環が悪くなることがあります。
また、カルシウムなどの栄養素が不足することやホルモンバランスの乱れなどから、足がつりやすい状態となってしまっていることもあるようです。
4.足がつってしまった場合の対処方法
では、足がつってしまった際はどのように対処すればよいのでしょうか?
ここではつった状態を解消させるための対処方法についてまとめます。
4-1.患部を伸ばすようにストレッチする
患部が収縮、痙攣を起こしているようであれば、ストレッチで伸ばすことが有効的です。
固まってしまった筋肉を和らげ、血行を良くしてあげるようにしてください。
無理に伸ばそうとしてしまうと逆効果となってしまうので、過度な対処は控えましょう。
自身でストレッチすることが難しい状況の場合は、周囲の方にサポートしてもらうようにすると良いでしょう。
4-2.運動を控えて体を休める
一度つった状態となった場合、再発する恐れもあります。
当面は運動などを抑えて筋肉を休ませてあげるようにしてください。
無理に筋肉を酷使してしまうと、肉離れといった別の症状を引き起こしてしまう可能性もあります。
ストレッチを重ねながら、症状を緩和させることに努めましょう。
4-3.水分を補給する
水分をしっかりと補給し、栄養が体全体に行き渡る状態となるようにしましょう。
汗をたくさんかいた後などは特に水分に気を遣ってください。
こまめに水分をとっておくことで予防にも繋がります。
4-4.塩分・ミネラルなどを摂取する
筋肉の働きを助けるうえで、塩分やミネラルといった栄養素はとても重要です。
水分と一緒に、摂取できるように心掛けましょう。
スポーツドリンクなどが水分と併せてバランスよく摂取できるかと思います。
他にも、塩をなめたり、サプリメントを摂るなど方法もあるので、場に応じた対処をするようにしましょう。
5.慢性的な場合は要注意
足がつる状態は一時的なものが多く、自身で対処することで症状を緩和させることができます。
よく起こり得る事象でもあるため、発症してもそこまで焦る必要はありません。
しかし、つった状態が長時間続いたり、慢性的に発症しているようであれば、筋肉や神経で何らかのトラブルを抱えてしまっている可能性もあります。
病気である場合もあるため、早めに病院へ行き診察を受けることをオススメします。
状態に応じた適切な処置方法を教えていただけるかと思います。
日頃から足がつった際の様子を覚えておくと、ちょっとした異変にも気づくことができるのではないでしょうか。
6.まとめ
今回は足がつってしまう原因と、つった際の対処方法についてまとめました。
足がつるのにも原因は様々あるので、まずは原因を突き止められるようにしましょう。
どのようなときに足がつってしまうのかを把握しておくことで、あらかじめ予防しておく取り組みもできるかと思います。
日頃からこまめに水分補給をするようにし、筋肉が正常に作動するような状態にしておきましょう。