急に耳がで音がし始め不快な状態となる「耳鳴り」を経験したことはありますか?
「キーン」とした音が鳴り、精神的負担にもなり得る事象です。
日常生活や睡眠などの妨げとなってしまうと、健康状態を脅かしてしまうことにもなりかねません。
耳鳴りの原因や対処方法を理解し、上手に耳鳴りと向き合っていけるようになりましょう。
今回は耳鳴りに原因や対処方法などについてまとめていきます。
耳鳴りでお悩みの方は参考にしてみてください。
目次
1.「耳鳴り」とは
耳鳴りは、急に生じる耳のトラブルで基本的には本人にしか聞こえない音とされています。
「キーン」といった音で例えられることが多く、その音がときに不快感を生み出し、不眠やうつ病を引き起こすることもあるようです。
症状は時間がたつにつれ自然と解消されていきますが、中には「急性感音難聴」などの症状の前触れとなっているケースもあるため、注意が必要です。
また、脈の動きと同調したような耳鳴りの場合は血管になんらかの病気を患っている可能性もあります。
日常生活においてよく起こり得る症状ですが、病気や難聴を伴うこともあるということを覚えておいてください。
2.耳鳴りの原因
耳鳴りとなる原因は多々あります。
主な例として、
・ストレスによる自律神経失調症
・頭蓋骨やアゴ関節のゆがみ
・細菌感染による耳の炎症
・首や肩のこり など
多くの場合は「自律神経失調症」によるもので、ストレスを抱えていたり、疲労がたまっているときに発症します。
自律神経失調症は免疫力を低下させる恐れがあるため、それらが併発することでより耳鳴りが発生しやすくなります。
精神的な問題から、疲労による血行不良など、耳鳴りは体の健康面が大きく影響する症状であると言えます。
3.耳鳴りの対処方法
耳鳴りを対処する方法として、3つの観点を挙げることができます。
3-1.原因療法
こちらの療法は、耳鳴りの原因となっている事象を突き止め、その原因を解消させていく方法です。
例えば、
・疲労によるものであれば睡眠を十分にとり体力を回復させる
・中耳炎によるものであれば中耳炎を治す
・突発性難聴であれば難聴を回復させる取り組みをする など
根本原因を解消させることで、耳鳴りも自然と発症しなくなっていきます。
3-2.心理療法
こちらの療法は、精神的な問題を解消するために専門医とのカウンセリングなどを行う方法です。
耳鳴りと心理的要素は大きな関係があり、場合によっては軽かった症状を自分自身で悪化させてしまうケースもあります。
カウンセリングを受けながら耳鳴りに対する考え方をいい方向にもっていき、上手にコントロールできるようになりましょう。
症状の緩和が見込めるまで根気よく取り組むことがポイントとなります。
3-3.抑圧療法
こちらの療法は、耳鳴りに対する意識を軽減させる方法です。
精神安定剤や漢方薬などを使用してリラックスしたり、ステロイド剤で耳の炎症を抑えるなどの方法があります。
自身が耳鳴りを意識せずに済むような取り組みを見つけてみてください。
なかにはあえて雑音を聞いて耳鳴りをかき消す方法などもあるようです。
3-4.血行改善
この療法は、耳鳴りに効果があるとされるマッサージやツボを指圧する対処方法です。
肩をマッサージして肩こりを解消したり、ぬるめのお風呂で血行を良くするなどの取り組みがあります。
自身で手軽にできる取り組みなので、取り掛かりやすい対処方法であると言えます。
4.耳鳴りを予防するためには
未然に耳鳴りを防ぐための取り組みについて挙げていきます。
4-1.睡眠をしっかりとる
睡眠不足は疲労を蓄積させる原因となります。
自律神経の乱れにも繋がり得るため、まずはしっかりと睡眠をとることを心掛けましょう。
睡眠が不十分だと耳鳴りを誘発し、耳鳴りが原因でまた満足な睡眠がとれなくなる、といった悪循環にもなる可能性があるので注意してください。
4-2.適度な運動
運動不足も血行不良などを生み出す原因となります。
体調不良を起こしにくい体づくりにも繋がります。
また、適度に運動をすることで、睡眠を促す効果もあるので、ぜひ定期的な実施を心掛けてみましょう。
4-3.ストレスの解消
自身にとってストレスを解消することができる取り組みを行ってみましょう。
例えば、
・趣味に時間を費やす
・おいしいものを食べる
・友人と遊ぶ
・読書をする など
リラックスできる時間を作り、自律神経のバランスを整えるようにしてください。
ストレスが溜まってしまう前に、定期的に実施することがポイントになります。
4-4.定期的な耳の検査
耳の異常は急に訪れたり、なかなか気づけなかったりする場合が多いです。
耳鳴りは耳におけるなんらかのトラブルと併発して起こることもあるため、耳の状態はこまめにチェックしておく必要があります。
定期的に専門医の方に検査してもらうのもオススメです。
耳における病気も未然に防げますし、早期発見することもできます。
5.耳の病気に要注意
耳鳴りはときに耳におけるトラブルを知らせるサインである場合もあります。
耳鳴りは「難聴」を伴うケースがあり、聞こえ辛さや雑音が混ざるようであれば注意が必要です。
耳に異変を感じながらもそのまま放置してしまうことで、耳が聞こえなくなってしまったという話も聞くくらいです。
たかが耳鳴りと侮らず、中には危険な状態に繋がる可能性があるということは覚えておくようにしましょう。
耳のトラブルはなかなか気づきにくいうえに、早期に対処することが重要になってきます。
普段から自身の耳の様子を伺っておき、ちょっとした変化・異変にも気づけるような状態としておくと良いかもしれません。
6.まとめ
今回は耳鳴りの対処の仕方や防止策についてまとめました。
耳鳴りは日常生活の中でよく起こり得ることです。
軽度なものであれば、あまり気にしないようにすると良いでしょう。
あまり気にしすぎると、精神的負担となってしまいかねません。
気持ちをリラックスさせる取り組みを行い、耳鳴りに対する意識を軽減させてみてください。
耳鳴りが慢性的になっていたり、痛みを伴うような状態であれば、耳になんらかのトラブルを抱えてしまっている可能性があります。
少しでも異変を感じた場合は、早めに病院へ行き診察してもらうようにしてください。