風邪をひいてしまったときなどに「鼻水」が出ますよね。
鼻が詰まってしまうことで呼吸がしづらくなってしまったり、鼻をすする行為に気をとられて物事に集中できなくなってしまったりなど、やっかいな症状です。
感染症などが影響している場合はなかなかすぐには解消されない症状ですが、少しでも早く緩和できるような取り組みを行うことが重要です。
今回は鼻水が出る仕組みや止める方法についてまとめます。
鼻水が出ることでお悩みになられる方は参考にしてみてください。
目次
1.「鼻水」とは
鼻水とは、鼻から出る液体のことを言い、水分を含んで汁状となっています。
鼻の中に適度な湿り気を保ち、粘膜を病原菌から守ってくれる役割があるとされています。
そのため、鼻水自体は常に分泌されており、普段は気づかぬうちに飲み込んでいる形となっているのです。
鼻から垂れ流れてくるほどの鼻水の場合は、風邪や花粉症の影響によって、病原菌を体外に流しだそうとしている働きであると考えることができます。
鼻水をすする行為が始まりだしたら、体において何らかの変化が表れているかもしれません。
2.鼻水が出やすいケース
一般的に鼻水が出やすいとされるケースについて挙げていきます。
2-1.風邪をひいているとき
風邪などの感染症において、よく見受けられる症状の一つが鼻水です。
鼻風邪と呼ばれるように、鼻水が出て体調不良を訴える場合が多いです。
鼻の中で病原菌と戦っている証でもあるので、鼻水が収まってきたときは風邪そのものが治ってきたと考えることもできます。
2-2.花粉症のとき
花粉症の方は、鼻水で悩まされるはずです。
花粉も体内においては異物の扱いとなり、拒絶反応を起こします。
アレルギー性がある上に、微粒物なので、対策や対処がなかなか難しい場合の鼻水となります。
2-3.寒い環境にいるとき
血液は気温や体温の変化に敏感に反応を示します。
気温が低い環境などでは、鼻を通る空気によって血流の働きに変化が生まれ、最終的には鼻水が出る形に繋がることもあります。
寒くて鼻水が出ていても、温かい部屋に移動したら鼻水が収まる、などは誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。
2-4.辛い物を食べたとき
辛い物を食べたときも、汗や鼻水が出てくることがあるかと思います。
香辛料は汗腺や鼻の粘膜を刺激する作用があり、その反応から鼻水に繋がっていると考えられます。
刺激物によるものなので、一時的な場合がほとんどです。
3.すぐに鼻水を止めらことは難しい
鼻水は主に以下の分泌物から成り立っています。
・涙腺からの分泌物
・鼻腔からの分泌物
・服鼻腔からの分泌物
これらが混ざり合っているため、鼻水を止めるためにはこれらすべての要因を解消させなければなりません。
鼻をかんで鼻水を出すと、一時的にはスッキリするかもしれませんが、少しするとまたすぐに鼻水が溢れ出てしまいます。
結論を言うと、鼻水は簡単には解消されないと言えます。
即効性のある方法ではなく、長期的に改善に向けた取り組みを行っていくことになるかと思います。
4.鼻水を抑える方法について
上記で挙げたように、鼻水はすぐにでも抑えられる症状とは言えません。
しかし、症状を少しでも緩和させること、最終的に少しでも早く完治させることが重要となります。
ここでは、鼻水を止めるために有効的とされる取り組みについて挙げていきます。
4-1.鼻をかむ
もちろん鼻をかんだからと言って、鼻水自体が完全に止まるわけではありません。
しかし、鼻水をすする行為を繰り返し行っていると、鼻の粘膜を弱らせたり、鼻詰まりの原因となってしまいます。
一時的な応急処置的な意味としても、定期的に鼻をかむことはけして悪いことではありません。
ただし、鼻をかみすぎると内側の粘膜を弱らせてしまう原因ともなるので注意してください。
4-2.ツボをマッサージする
鼻水を止めるのに効果的とされるツボがいくつかあるのでご紹介させていただきます。
根本を改善するまでの応急処置として活用できるかと思います。
主なツボとして、
・睛明(せいめい)
・迎香(げいこう)
・巨りょう(こりょう)
・大椎(たいつい)
などがあります。
指圧などで刺激してみてください。
鼻をかむなどと併せて行うことで、一時的に症状を緩和させることができるかと思います。
4-3.体温を下げないようにする
鼻水は、体温が変化することによっても出ることがあるとされています。
これを「血管運動性鼻炎」と言い、気温などの温度差によって起こり得ます。
寒さを感じたり、温かいところから寒いところへ環境を変えるときなどは、衣類に気を遣うなどして体温の急激な変化を抑えるようにしてみましょう。
気温が低くなる冬季などは気をつけるべきポイントとなります。
マスクなどで鼻を通る空気の温度を調整するのもオススメです。
4-4.鼻水に効く薬を使用する
やはり、一番は鼻水を治す効果のある薬を使用することです。
鼻水を抑える作用があるものや、鼻水の原因となっている感染症などの完治に適した薬などがあるかと思います。
市販で売られている汎用的なものから、お医者さんから処方していただくものまで様々あるかと思うので、自身の症状に適したものを使用するようにしてください。
5.なかなか鼻水が解消されない場合は病院へ
鼻水は鼻の病原菌を流しだそうとしている作用である場合もあるため、体調不調のサインとも捉えることができます。
もし、慢性的に鼻水が出てきてなかなか止まる気配がないと感じた場合は、風邪などへの感染を疑うようにしましょう。
鼻水と併せて、頭痛や体のだるさなど、体調不良の際によく見受けられる症状が併発することもあるので、判断はしやすいかと思います。
鼻をすする機会が増えると、それだけ鼻の粘膜が弱まっていく可能性がありますし、疲労の原因ともなります。
鼻水に関してちょっとでも異変などを感じた場合は、早めに病院へ行き受診することをオススメします。
鼻水を止めるのに有効的な薬を処方してもらって早めに治してしまうことがベストだと思います。
「蓄膿症」などといった病気の可能性もあるため、たかが鼻水と軽く考えすぎないようにしてください。
6.まとめ
今回は鼻水の止め方についてまとめました。
鼻水は水っぽいサラサラしたものもあれば、粘着性のあるネバネバしたものもあります。
鼻水の症状に適した対処方法を実施するようにしてみてください。
また、鼻水の様子で自身の体調を伺うこともできるかと思うので、日頃から注意してみるようにしましょう。
鼻水がなかなか止まらない場合は、病院での診察をするようにしてください。