痰が出る原因とは?病気の可能性もあるので注意しよう!

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風邪をひいたときなどの症状の一つに「」があります。

痰が絡むと、息苦しさや喉が痛くなる原因になります。

また、場合によっては重大な病気を発症している可能性もあります。

たかが痰だと思って甘く見ていると、痛い目にあう可能性があるので注意が必要です。

今回は痰が出る原因と病気との関連性についてご説明させていただきます。

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1.「痰」とは

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痰(たん)とは、呼吸器系における粘膜の一種です。

脂質や糖タンパク、免疫グロブリンなどが主な成分となっています。

空気を吸い込んだ際のホコリやチリ、細菌などの呼吸器において有害と分類される物質を絡め取って体外に排出する役割を担っています。

感染症などにかかっていない健康な状態の時にも、1日あたり100ml程度は出ているとされています。

極端に痰の量が多くなり、日常生活に支障をきたすようになってきた場合は、体調になんらかのトラブルが発生している可能性も考えられるため、注意が必要です。

2.痰が出る原因

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痰が多く出るときの主な原因について挙げていきます。

以下の症状がないか確認してみましょう。

2-1.病気を患っている

痰が良く出て、なおかつ症状が長く続いているようであれば病気によるものかもしれません。

主な病気の例として、

 ・感染症(風邪)
 ・肺炎
 ・気管支炎
 ・ぜん息

などが挙げられます。

どれも痰が良く絡むとともに、咳が出るのが特徴です。

回復が遅くなると、痰や咳が慢性的になり、より苦しい状態となってしまいます。

呼吸に問題が生じたり、痰が良く絡む様子が伺えるようであれば、早めに病院へ行って診察を受けると良いでしょう。

2-2.空気が悪い

痰は空気を吸い込んだ際に侵入するホコリやチリなどの異物を体外に排出する役割を担っています。

空気中に異物が多い環境であると、それだけ痰がでる量も増えてしまいます。

室内や外出先などで痰が多く出るようであれば、過ごしている環境の空気が悪いのではと疑ってみましょう。

2-3.ストレス

ストレスや緊張といった精神的な原因でも痰が出ることがあります。

一時的な症状とも受け取れますが、精神状態が安定していないと、なかなか改善されにくいものです。

痰が絡むことでよりストレスを抱えてしまうことにもなりかねず、悪循環となってしまいます。

2-4.水分不足

空気が乾燥している際、喉の乾きを防ぐために痰が出ることがあります。

運動をした際にも同じ様子が見受けられるでしょう。

口内の水分が不足することも原因となるようです。

2-5.タバコの吸いすぎ

タバコの煙は人体にとって異物です。

喉も乾きやすくなることから、痰が良く出るようになる方も多いのではないでしょうか。

気道や肺へ負担のかかりますので、内臓トラブルへの原因にもなります。

3.痰と関連性のある病気

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痰は無色透明であることが多いですが、症状によって色がついてたり、粘着性が強くなるなど特徴が表れてきます。

それは、体内のウィルス、膿、白血球などが痰に含まれてくるからです。

そのような場合、なんらかの病気を患っているかもしれません。

痰は病気の発症を知らせるサインであるとも考えられます。

痰と病気の関連性を把握し、早期発見・早期対処に繋げましょう。

ここでは、痰と関連性がある病気について挙げていきます。

3-1.気管支喘息

気管支喘息とは、気管支が狭くなってしまうことで呼吸が苦しくなってしまう症状です。

アレルギー性の炎症によって痰がよく分泌されるようになります。

痰が気管支を狭くしてしまうことが原因のようです。

3-2.非細菌性感染症

ウィルスなどによって感染症になることで発症する気管支の炎症です。

ウィルス性の気管支炎の場合は、痰が透明な状態で出てきます。

粘りがあることも特徴の一つです。

3-3.アレルギー性気管支炎

アレルギーを引き起こすとされているものが気管支に付着することで起こる炎症です。

花粉やホコリなどのアレルゲンを体外に排出するため、痰が良く出るようになります。

咳とともに透明の痰が出るのが特徴です。

3-4.肺胞上皮癌

肺胞上皮癌の多くは喫煙が原因であるとされています。

治療が遅れると死に至ることもある癌です。

息切れなどの不調が主な症状です。

痰も多く出るようになり、透明の場合もあれば、若干のが混ざった状態の時もあることが特徴です。

3-4.急性肺炎

ウィルスが原因となり肺炎を起こす症状です。

風邪やインフルエンザにかかった際に発症することが多いとされています。

ウィルス性であれば透明に近い痰が出ますが、もし細菌性であれば、黄色の痰が出てきます。

3-5.急性気管支炎

上記の急性肺炎とは異なり、ウィルスによって気管支で炎症が起こる症状です。

こちらも感染症などにかかった際に併発することが多いようです。

急性気管支炎においても、細菌に二次感染した際は黄色の痰が出るようです。

3-6.びまん性汎細気管支炎

気管支と肺をつなぐ部分に炎症が起こる症状です。

40~50代の方が発症率が高いらしく、蓄膿症を併発することが多いようです。

こちらの症状も咳、痰が出ることが特徴です。

痰の色は濃い目の黄色であることが多いとされています。

3-7.副鼻腔炎

またの名を蓄膿症と呼ぶ副鼻腔という空間に炎症が起きる症状です。

鼻の病気とされており、鼻の奥から膿混ざりの鼻水が喉に落ちてくることで、痰のように絡みつくことになります。

3-8.慢性気管支炎

気管支炎に見られる咳や痰などの症状が長期に渡って続く症状です。

原因の多くは喫煙であるとされており、細菌性で長期的に症状が続くようだと、緑色の痰が出てきます。

3-9.逆流性食道炎

食べたものが逆流し、食堂の入り口付近で炎症を起こす症状です。

胃酸が増えたり、食道の括約筋が弱まることで起こるとされています。

粘り気のある緑色の痰が出て、胸やけなども起こすようです。

3-10.肺結核

風邪のように咳や痰が出る症状です。

結核菌が肺に侵入することで起こる感染症とされています。

基本的には緑色の痰が出ますが、痰が多く出るまで症状が進行すると、場合によっては血が混ざる場合もあるようです。

3-11.肺がん

肺に患う癌で、喫煙などが主な原因となっています。

咳や息切れ、痰など肺がんとわかりやすい症状とは言い難いのですが、痰に血が混ざり赤くなることがあるようです。

発見が遅れると死に至る場合がある危険な症状なので、痰の色だけでなくその他の症状も参考にする必要があります。

3-12.気管支拡張症

気管支が拡張して元の状態に戻らなくなる症状です。

慢性気管支炎と併発することがほとんどのようで、痰がとても多く出るようになります。

悪化してくると、血液を含んだ赤色の痰が出るようになります。

3-13.肺塞栓症

肺において、血液が流れなくなってしまった一部分が壊死してしまう症状です。

血の塊が肺動脈に詰まってしまうことが原因で、血痰や壊死した肺組織が出ることが特徴です。

4.痰を抑える対処方法

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痰が多くできるときは以下の方法で対処してみてください。

慢性的になる前に、早めに対処するようにしましょう。

4-1.喉に潤いを与える

喉が乾燥していると痰が多く出ることがあります。

水分補給をしっかりと行い、喉を潤しておくようにしましょう。

室内ではエアコンを控えたり、加湿器を使用するなどして、工夫してみてください。

痰は異物を体外に排出する役割があるので、あくまで痰を吐き出しやすい状態を作るように心掛けましょう。

4-2.空気の入れ替え、換気を行う

空気中にホコリやチリが多いことで痰が多く出ている可能性があります。

室内で過ごしている際は、掃除や空気転換を定期的に行って清潔な状態に保つようにしましょう。

空気転換時はホコリなどが舞い散りやすいので、マスクをするなどの工夫をしてみると良いでしょう。

4-3.タバコを控える

タバコを吸われている方は、喉への刺激により痰がでることが多いです。

副流煙による周囲の方への影響なども考え、喫煙を控える取り組みを行ってみるようにしましょう。

タバコは肺などの呼吸器に与える悪影響もあります。

健康への気遣いとしても、タバコを控えることは重要になってきます。

4-4.息を吐き出すようにして排出させる

痰を処理しようとするとき、多くの方が咳払いで吐き出そうとします。

しかし、咳では喉を痛めてしまったり、上手に排出できないことがあります。

方法としては、息を吐き出すにして喉奥から移動させると良いでしょう。

痰を処理する際は周囲への配慮を十分に行うようにしてください。

5.病院に行くべき基準

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痰において、以下のような様子が見受けられた場合は一度病院へ行き診察を受けることをオススメします。

5-1.痰・痰が絡む咳が長期的に続いている

痰が多く出る状況が長期にわたって続くようであれば、なにかしらのトラブルをかけている可能性があります。

なかなか症状が解消されていかないようであれば、早めに病院くようにしましょう。

5-2.濃い色の痰が出てくる

痰の色は症状の度合いを示しているとも言えます。

濃い色の痰が出てくるようであれば、症状としても重い可能性があるため注意が必要です。

痰が出た際は色にも着目してみてください。

5-3.血痰が出る

血が混ざった痰は内臓でのトラブルの可能性もあります。

口から吐き出される血には危険な症状が多いため、早めに診察を受けるようにしましょう。

血痰の量が多い場合は特に注意が必要です。

5-4.呼吸ができない

痰が絡むことで呼吸がしずらい、呼吸ができないといった状況の場合も注意してください。

特に睡眠中などは痰への意識も薄れているため、無意識的に呼吸ができない状態が続いてしまう可能性があります。

日常生活に支障をきたすレベルであれば、診察を受ける大きな理由になるでしょう。

6.まとめ

今回は痰が出る原因や病気との関連性についてまとめました。

普段からホコリやチリを吸い込むことで痰は出やすいとされていますが、病気が原因となって出る痰の場合は注意が必要です。

痰の様子から病気の疑いがあると判断した場合は、早めに病院へ行き診察してもらうようにしましょう。

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