膝を曲げたときに「ポキッ」と音が鳴るのは大丈夫なのか?

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膝を曲げたり伸ばしたときに「ポキッ」と音がなるときがありますよね。

特に幼少期に多く見受けらる事象ですが、骨に異常があるのではないかと心配になる方もいらっしゃると思います。

膝が鳴る要因は様々あり、誰にでも起こり得る事象です。

日常生活の中で良く起こるため、そこまで心配はいりませんが、痛みを伴っていたりした場合は注意が必要になってきます。

膝が鳴るメカニズムを理解し、膝におけるトラブルを極力回避できるようにしましょう。

今回は膝が鳴る事象についてまとめていきます。

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1.膝について

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膝は関節の一種で、体を動かすうえで曲げたり伸ばしたりが行われれる部分です。

膝がスムーズに稼働することで、立ったり座ったり歩いたりなどの行動を起こすことができます。

膝は太もも部分の「大腿骨」とすね部分の「脛骨」を繋いでいる部分で、「半月板」と呼ばれる軟骨であったり、表側にあるお皿と呼ばれる「膝蓋骨」などで構成されています。

足は体全体の体重を支えている部分でもあるため、もちろん膝にも負担がかかります。

激しい運動や加齢による膝機能の低下が見受けられる場合は、痛みを伴って歩行の妨げとなることもあるようです。

2.膝が鳴る原因

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では、なぜ膝から「ポキッ」といった音や「バキバキ」といった音が鳴ることがあるのでしょうか。

大きな原因としてあげられるのが「関節の緩み」です。

膝はあらゆる要因から負担がかかりやすい部分です。

その負担が骨の歪みを生み出し、骨がずれたような状態となります。

関節が正常ではない緩んだ状態となってしまうことで、骨が擦れるなどといった事象が起こってしまうのです。

骨が歪んでいると

 ・関節面が引っかかる
 ・膝の皿の部分が引っかかる
 ・膝を包む靭帯性の袋の部分に圧がかかる
 ・膝関節周辺の靭帯や筋肉の腱が引っかかる

などの事象が起こり得ます。

これらの事象の際に発せられる音が膝が鳴る原因であると考えられます。

多くの場合が小さな歪みであり、骨が擦れると言っても痛みを伴うほどのものではありません。

音が鳴るのとともに痛みを伴うような場合は、関節になんらかのトラブルを抱えてしまっている可能性もあるため、注意が必要となってきます。

上記を踏まえると、音の種類は以下に分類されます。

2-1.膝のお皿から鳴る音

膝のお皿と呼ばれる膝蓋骨は大腿骨と擦れながら稼働します。

直線的な形状をしていないので、その動きの中で擦れることによる音が鳴ることがあります。

骨が未成熟な幼児期や、お皿の表面が変形してくる加齢後によく生じる音です。

2-2.軟骨から出る音

代表的な軟骨である半月板は関節の安定性を保つために重要な役割を果たしています。

クッションの効果があり、運動などでかかる膝の負担を軽減してくれます。

軟骨に傷がつくなどしてその性能が低下したりすると出る音です。

2-3.関節を包む袋から出る音

関節は袋状の関節包に覆われています。

関節包は膝のお皿の内側で見受けられることが多く、その表面には細かなスジがある状態となっています。

なんらかの要因で関節包が厚くなったり硬くなってくると、骨が引っかり音が出てしまうこととなります。

2-4.筋肉の腱と骨が擦れて出る音

骨の周りには筋肉や腱が繋がっており、

膝関節の近くで筋肉の腱が骨の出っ張りとこすれ合って生じるものです。これは膝関節の周りで起こる現象です。小児などでよく見られ、疼痛を伴うことはまれです。
そのほか、股関節で生じる音が膝で鳴っているように感じることもあります。

3.膝が鳴りやすいケース

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一般的に膝が鳴りやすいとされるケースを挙げていきます。

ご自身の経験と照らし合わせてみてください。

3-1.膝を曲げたとき

屈伸などをして膝を曲げたときに音が鳴ることがあります。

立っていたりして膝に負担がかかっていた状態の後は特に音がなりやすいです。

上下の骨を繋ぐ結合部分には関節包と呼ばれるものに覆われており、膝を曲げた際にその関節包の内部にある関節液内の空気が気泡化して消えるときの音と考えられます。

3-2.膝を伸ばしたとき

座った状態から立ち上がるときなど、膝を伸ばしたときに音が鳴ることがあります。

こちらの場合も関節包からなる空気の気泡化であったり、骨が擦れることによる音であることが考えられます。

一時的な変調からなるもので、一度伸ばして音が鳴っても、次に伸ばした際には音がならないこともあります。

3-3.運動をしているとき

日常生活や運動などの自然な行動をとっているときにも音が鳴ることがあります。

膝は日頃から使用される部分であり、よく動かされる部分です。

特に激しい運動をしているときなどは無意識的に膝を大きく稼働させていることもあります。

膝を動かす行動の中から、膝が鳴ることもあるようです。

4.膝から音が鳴るときの注意点

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骨の歪みなどはよく起こり得ることであるため、伴い膝から音が鳴ることも少なくなりません。

そこまで気にしなくても良い事象ですが、注意点もあります。

それは「痛み」を伴ったり、歩行ができないほどの妨げとなっていた場合です。

その場合は膝になんらかのトラブルを招いている可能性もあるので注意しましょう。

以下で主な例を挙げます。

4-1.変形性膝関節症

関節の骨や軟骨がすり減ってしまい変形してしまっている状態を指します。

膝を稼働させたときに痛みが生じることがあります。

膝がきしむような感覚があり、歩行の妨げとなることもあるようです。

膝に負担がかかるような生活をしてきた方に発症しやすく、中高年の膝痛の多くの原因がこの変形膝関節症とされています。

4-2.膝蓋軟骨軟化症

膝のお皿の内側の軟骨が擦れてすり減ってっしまうことで炎症を起こしてしまいます。

歩いたときやお皿を押したときに痛みを感じるようであれば、こちらの症状が疑われます。

歩き方が不自然な人に発症しやすく、膝周りの筋肉不足や内またなどが主な原因であるとされています。

4-3.タナ障害

タナとは、膝のお皿と太もも側の骨の間にあるひだ状の膜のことを言います。

この膜部分に炎症を起こした状態をタナ障害と呼びます。

膝を動かしたときに骨が引っかかるような違和感があったり、「ポキッ」といった音がするのが特徴です。

スポーツなどを過激に行う方に起こりやすく、太ももの筋肉に疲労が蓄積されると擦れる強さも増加するとされています。

5.膝がよく鳴るのは幼少期

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まだまだ骨が成長段階である幼少期は関節が歪むことも少なくありません。

成人に比べ、幼少期時代は膝が鳴りやすいと考えられます。

骨や関節がバランスよく発達していくことで、音が鳴る事象は徐々に解消されていきます。

また、骨を支える筋肉も未発達であることから、ちょっとした運動や膝の曲げ伸ばしで音がなることがあります。

痛みを伴っていた場合も、成長痛との関係性があります。

あまりにも痛くて歩行しずらいような様子が見受けられる場合は、一度お医者さんに診ていただいても良いかもしれません。

いずれにしても、膝に負担がかかりすぎてしまうような行動は控えるようにしましょう。

6.まとめ

今回は膝から出る音についてまとめました。

「ポキッ」と音が出ると、骨に異常があるのではないかと心配にもなります。

ですが、負担がかかりやすい膝関節においてはこのような音がなることは多いようなので、さほど心配しなくても良さそうです。

ただし、痛みを伴うような場合は歩行の妨げになったりなんらかのトラブルを抱えている可能性もあるので注意しましょう。

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