唇が荒れた状態だと気になってしまいますよね。
冬場など乾燥しやすい時期は特に荒れやすいかと思います。
唇は最新の注意を払っていたとしても、比較的トラブルを抱えてしまいやすいデリケートな部位であるとされています。
唇が荒れてしまいやすい理由を把握し、適切なケアができるようにしましょう。
今回は唇が荒れてしまう原因と荒れてしまった際の対処方法についてご説明させていただきます。
1.「唇」とは
唇とは、口の上下にあるひだのことを言い、上唇と下唇に分類されます。
自由に動かすことができ、食べたものがこぼれないよう抑えたり、発音の調整などの役割を担っています。
皮膚はとても薄く、血管が表面に近い位置にあることから赤っぽく見えるようです。
セックスシンボルとされ、特に女性は「女性らしさ」を表す大切な部位であるとともに、ちょっとした外傷で出血したり、刺激を受けることで荒れてしまう可能性のあるとてもデリケートな部位です。
口を動かす機会は多いので、唇におけるトラブルは日常生活にも支障をきたしてしまいかねません。
2.唇が荒れる原因
唇が荒れる際に考えられる原因は以下のようなものがあります。
2-1.乾燥
唇が荒れる多くの原因は乾燥によるものです。
乾燥を守るには十分な水分を保っておくことが重要ですが、唇には皮脂腺や汗腺がないため、水分が蒸発しやすいとされています。
乾燥を生み出す原因についても挙げておきます。
2-1-1.水分不足
体内全体の水分不足の状態が考えられます。
水分補給が足りていないと、皮膚の乾燥を生み出します。
2-1-2.唇をなめる行為
唇をなめることで潤いを与えようとする場合もありますが、唾液は蒸発する際に水分も一緒に奪ってしまいます。
唇をなめるのは乾燥を防いでいるように感じられますが、実は逆に乾燥を生み出す原因にもなり得ます。
2-1-3.口呼吸
鼻ではなく口で呼吸すると、空気が唇に触れる機会が増えることになります。
唇の表面の水分を奪ってしまい、乾燥に繋がります。
2-1-4.空気の乾燥
空気そのものが乾燥しているケースももちろん考えられます。
冬の時期やエアコンのきいた部屋などは空気が乾燥してしまい、長時間その環境にいると唇の乾燥に繋がります。
2-2.摩擦などの強い刺激
唇は皮膚も薄く、刺激にとても弱い部位であるとされています。
手で擦ったり、ティッシュやメイク落としで何回も拭いていると、皮がむけてしまうなどの荒れた状態になってしまうことがあります。
辛い食べ物などの刺激も唇にとっては大きなダメージとなり得る可能性があります。
2-3.内臓の不調
内臓の健康状態が唇に現れることもあります。
特に「胃」との関係性が強いとされており、胃の調子が良くない時は唇が荒れやすくなり、荒れたらなかなか治りにくいといった様子が見受けられます。
2-4.汚れ
唇の表面が汚れた状態で放置していると、その刺激によって荒れてしまうこともあります。
食事後やメイク後など、唇を使用した後には清潔な状態に保っておく必要があります。
油分は唇の変色を引き起こす可能性もあるようです。
2-5.ビタミン不足
体内のビタミンが不足していると、肌や粘膜が弱くなってしまいます。
唇の健康状態においても、ビタミンはとても重要です。
ビタミンB群、ビタミンCの摂取が足りていないと唇の荒れのも繋がると考えられます。
3.唇が荒れた際の症状について
唇が荒れてしまった際に見受けられる主な様子は以下の通りです。
3-1.皮がむける
唇が乾燥することにより、表面の皮がむけてしまうことがあります。
無理に剥がそうとすると、痛みを伴ったり、場合によっては出血することもあります。
3-2.端が切れる
唇の端が切れてしまうことがあります。
こちらも乾燥が大きな原因である考えられます。
口を開けたりする際に伸びる箇所で、口を動かすと痛みを生じてしまいます。
3-3.割れる
唇が縦に割れ、染みたり痛んだりします。
乾燥しているときに唇を横に伸ばすような動作をすると、パキッと割れてしまいます。
乾燥の意識が薄れ、無意識的に口を動かしてしまうとこのような症状がでますので注意が必要です。
3-4.腫れる
デキモノができて腫れてしまうことがあります。
痛みやかゆみを伴います。
炎症を起こして腫れあがる「口唇炎」の可能性も考えられます。
3-5.水泡ができる
口唇ヘルペスと呼ばれる口や唇の周りに小さな水ぶくれができてしまうことがあります。
ウィルスに感染することで発症するようで、かゆみや痛みを伴います。
4.唇が荒れてしまった際の対処方法
唇が荒れてしまった場合は、以下の対処法をお試しください。
4-1.汚れを拭き取り清潔な状態にする
まずは唇が汚れていない清潔な状態を保つようにしましょう。
この際に強く擦ったり、執拗に唇に触れてしまうと余計に荒れる原因にもなります。
水で軽くすすいだり、ティッシュで軽く拭くなどして対処してください。
4-2.ワセリンやプロペトを塗る
荒れた際にリップクリームを使用される方も多いかと思いますが、基本的にリップクリームは荒れるのを未然に防ぐためのものです。
荒れてしまってからのケアにはワセリンやプロペトがオススメです。
ワセリンやプロペトを塗ることで唇を保護し、症状の悪化を抑えることができます。
これらには添加物や不純物が含まれていないため、使用しやすいかと思います。
4-3.極力触れないようにする
リップクリームなどで保護したら、その後は極力触れないようにしましょう。
触れてしまうとせっかく塗ったリップクリームが取れてしまったり、刺激を与えてしまうことになります。
ピリピリしたり、かゆみがあって気になってしまうこともあるかもしれませんが、静観できるように心掛けましょう。
4-4.こまめに水分補給する
唇の潤いが失われないように、こまめに水分補給するようにしましょう。
リップクリームを塗ったり、清潔な状態を保っていたとしても水分補給が出来ていないと効果は半減です。
これ以上の乾燥を防ぐため、体内の水分を十分に確保しておくようにしましょう。
5.唇荒れの予防方法
唇が荒れた時の辛さはみなさんご存知だと思います。
よって唇が荒れないように予防することが大切です。予防方法は以下のようなものが挙げられます。
5-1.唇の汚れはしっかり落とす
唇の表面が汚れていると、その汚れが唇に悪影響を与える可能性があります。
唇は清潔な状態を保てるようにしましょう。
女性の場合はメイクする機会も多いと思いますが、メイク落としには余念がないように心掛けてみてください。
5-2.こまめにリップクリームを塗る
リップクリームを塗ることで、唇を乾燥から保護することができます。
乾燥を感じた際はリップクリームを塗っておくと良いでしょう。
リップクリームの正しい使用方法について以下でご紹介します。
5-2-1.縦に塗る
唇のキメは縦向きになっています。
それに合わせてリップクリームも縦に塗り込むことで、奥深くまで効果を与えることができます。
5-2-2.先端を温めてから使用する
リップクリームが冷えた状態だと、唇への浸透率が低下してしまいます。
先端を温めてから使用することで、塗りやすさも増しますし、効果がUPするとされています。
5-3.水分補給をしっかり行う
水分が不足した状態とならないよう、水分補給をこまめに行うようにしましょう。
唇の乾燥は体内全体の乾燥とも関わりがあります。
冬季など喉が渇きにくい時期などは水分補給を怠り気味なので特に注意してください。
5-4.強い刺激を与えない
唇を激しく擦ったりなど、刺激を与えるような行為は控えるようにしましょう。
ティッシュで汚れを拭くとき、口紅を落とすときなど、唇に触れる機会は多々あるかと思います。唇は刺激に弱いものだということを把握したうえで、優しく触れることを習慣付けておくようにしましょう。
5-5.加湿器で室内の乾燥を防ぐ
過ごす環境の状態を整えることも重要です。
室内であれば、加湿器などで対策してみると良いでしょう。
エアコンの使用方法見直すなどの工夫もオススメです。
5-6.ビタミンを多く含む飲食物を摂取する
皮膚や粘膜の健康に良いとされるビタミンB群やビタミンCを含む食品を積極的に食べるようにしましょう。
各栄養を含む食品を挙げますので、参考にしてみてください。
<ビタミンB群>
・納豆
・豚肉
・レバー
・牛乳 など
<ビタミンC>
・イチゴ
・レモン
・ジャガイモ
・カリフラワー など
5-7.内臓の健康状態に気を遣う
胃腸の健康状態と唇の健康状態は大きく関連しているとされています。
胃に負担をかけるような食生活は控えたり、定期的に健康診断を実施するなどして、体内の健康から見直すようにしてみましょう。
6.リップクリームが手放せなくなったら注意が必要
リップクリームを塗ることで、乾燥や荒れを防ぐことができますが、塗りすぎてしまうのも良くないとされています。
唇がリップクリームに含まれる添加物や不純物などの成分によってアレルギー反応やかぶれを起こしてしまう可能性があるからです。
リップクリームを塗ることで荒れを防いでいるつもりであっても、実際は「かぶれやアレルギー反応で荒れてしまい、気づかずにまたリップクリームを塗ってしまっている悪循環」となっているかもしれません。
常にリップクリームを必要とする状況に陥っていた場合は、一度皮膚科で診断を受けてみることオススメします。
7.まとめ
今回は唇が荒れる原因、対処法、予防方法などについてまとめてきました。
唇は非常にデリケートなゾーンで、傷つきやすい場所であることがおわかりいただけたかと思います。是非、予防をしっかりするのと、現在傷ついてしまっている方は正しい対処法で処理してください。
唇がきれいな方って魅力的ですよね。
日頃から手入れには細心の注意を払い、魅力的な唇を手に入れましょう。